【オリンピックサッカー日本代表】オーバーエイジ枠・選出メンバーの歴史

オリンピックのサッカーでは、オーバーエイジ枠の選出が大きなカギを握る。
サッカーの代表チームは23歳以下の選手で構成される。
そしてオーバーエイジとは、24歳以上の選手の事で、最大で3名まで登録できるのだ。
1996年のアトランタオリンピックから採用されている。
オーバーエージの選手は実力と経験を兼ね備えている。
さらに、チームの弱点であるポジションを補強する事も出来るのだ。
その反面、予選から本大会の出場権を得るまで、23歳以下のチームで戦ってきたため、和が乱れるという問題も指摘されている。
2020年東京オリンピックでは、日本代表のオーバーエイジの選出は未確定だ。(2019.5.26)
だが、地元開催と言う事もあり、本田選手、長友選手など有力選手が数多く手を挙げている。
ここでは、オリンピックにおいてオーバーエイジとして選出された選手と、その歴史についてまとめてみた。
目次
1996アトランタオリンピック
西野監督の意向でオーバーエイジは使用されなかった。
2000シドニーオリンピック
フル代表とオリンピック代表を指揮していたフィリップ・トルシエがオーバーエイジ枠3人をメンバーに選出。
オーバーエイジ枠3人をフルに使い、FWを除く各ポジションに一名づつ選出された。
シドニーオリンピックでの日本代表の成績は、予選を突破したものの準々決勝での敗退となった。
予選から準々決勝までの4試合で、オーバーエイジの各選手の出場試合数は下記の通りである。
名前 | 試合数 |
楢崎正剛 | 4試合 |
森岡隆三 | 3試合 |
三浦淳宏 | 3試合 |
この様に3名とも、ほとんど試合に出場している。
特に、楢崎選手はすべての試合でスタメンに選ばれ、交代することなく最後までゴールを守り抜いている。
ゴールキーパーというポジション上、経験が必要だという監督の意向もあるのだろう。
日本代表にとってシドニーオリンピックが、オーバーエイジ枠を使用した初めての大会となった。
⇒平野歩夢 二刀流の挑戦 2020東京オリンピック メダル獲得なるか?
2004アテネオリンピック
アテネオリンピックでは2名がオーバーエイジ枠に選出された。
GK | 曽ヶ端準 |
MF | 小野伸二 |
なぜ、3名選ばなかったのか?
そう思う人もいるだろう。
これには理由があり、FWの高原選手も選ばれていたのだが、エコノミー症候群になってしまい、2名の選抜となったのだ。
また小野選手はアジアカップ中国大会の代表メンバーでもあったが、オリンピックを優先しての出場となった。
オーバーエイジの曽ヶ端、小野の両選手は全3試合フルでの出場となった。
アテネオリンピックでの日本代表の成績は予選グループ敗退という結果になった。
2008北京オリンピック
MFの遠藤選手がオーバーエイジ枠に選出されていたが、ウィルス感染症の為に辞退となった。
その為、北京オリンピックは23歳以下の選手のみで戦う事となる。
2008北京オリンピックでの日本代表における成績は、予選グループ敗退となった。
2012ロンドンオリンピック
2012ロンドンオリンピックでは、オーバーエイジ枠には2名が選出された。
DF | 吉田麻也 |
DF | 徳永悠平 |
この大会は見事決勝トーナメントに進出し、3位決定戦まで合計6試合行われている。
その6試合の中でオーバーエイジ枠の選手が出場した試合数が下記の通りだ。
吉田麻也 | 6試合 |
徳永悠平 | 5試合 |
吉田選手は全ての試合にフル出場。
徳永選手も出場しなかったのは1試合だけだ。
この両選手の活躍が、3位決定戦まで進出することができた原動力である。
なぜなら、グループリーグから準決勝のメキシコ戦まで、全て0点に抑えたからである。
2012ロンドンオリンピックは、1968年のメキシコオリンピック以来、44年ぶりのメダル獲得に近づいた大会であった。
⇒2020年東京オリンピック 金メダルを期待できる競技のまとめ!!
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今日は #オリンピックデー
\過去オリンピック6大会のサッカー男子日本代表の戦績は?
アトランタ⏩GL敗退
シドニー⏩ベスト8
アテネ⏩GL敗退
北京⏩GL敗退
ロンドン⏩4位
リオディジャネイロ⏩GL敗退#daihyo #SAMURAIBLUE pic.twitter.com/Oh3TNR0M8E— スポーツナビ サッカー編集部 (@sn_soccer) June 22, 2019
2016リオデジャネイロオリンピック
2016リオデジャネイロオリンピックでは3名がオーバーエイジに選出された。
DF | 塩谷司 |
DF | 藤春廣輝 |
FW | 興梠慎三 |
この大会はスウェーデンに勝利する金星もあったが、グルーブリーグ敗退となっている。
オーバーエイジの3名については、興梠選手と塩谷選手が全試合出場。
塩谷選手が2試合の出場となっている。
予選リーグは1勝1敗1分けの成績だったが、3位となり惜しくも決勝トーナメント進出を逃した。
オリンピック、オーバーエイジ枠の歴史
アトランタオリンピックで、オーバーエイジ枠が採用となって以来、日本はほとんどの大会でその制度を利用してきた。
また、ポジション別に見ると、GK、DFの選出が多い。
これは、世界の強豪と戦う上で、まず相手の攻撃を抑える事に重点を置いたと考えられる。
2020年東京オリンピックも、森安監督が公言しているようにオーバーエイジ枠を利用するだろう。
今から、どんな選手が選ばれるか予想するのも楽しみのひとつだと思う。
✔最後まで読んでいただき、心より感謝いたします。
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