卓球 伊藤美誠 中国選手も恐れる、驚くべき強さの秘密に迫る!

【変幻自在】この言葉が伊藤美誠選手のプレーにはピッタリだ。
卓球世界ランキング7位(2019.6.2)の伊藤美誠選手である。
2019.5.に行われたプラチナ中国オープンでは、世界ランキング1位の丁寧選手を破り、ベスト4入りを果たした。
惜しくも準決勝で敗退したが、試合後に「まだまだ成長できる」と語っている。
敗戦の中にも、自分の可能性を見出したのだろう。
そんな彼女が中国に脅威を与えたのが、2018年11月に行われたのスウェーデンオープンである。
なんと中国のトップ3の選手を撃破してしまったのだ。
この勝利は卓球大国、中国に脅威を与える事になる。
その証拠に、付いたあだ名が【大魔王】である。
【大魔王】と【伊藤選手】
全くしっくりこない。
だが、中国から見ると【大魔王】に見えてしまう程、恐ろしい存在なのだろう。
ここでは、伊藤美誠選手の驚くべき強さの秘密についてまとめてみた。
伊藤美誠の変幻自在のショット
#ジャパントップ12
ファイナルステージ・女子決勝伊藤美誠(スターツ)-9,11,7,15,5 平野美宇(日本生命)
場内が息を飲むようなハイレベルなラリーが随所で繰り広げられましたが、伊藤が平野の猛攻に耐えながら、要所で果敢に叩いて勝利!優勝おめでとうございます!!#卓球 #卓球レポート pic.twitter.com/A9CeO3JV7E
— 卓球レポート (@takurepo) December 22, 2019
伊藤美誠選手の強さの一つには、変幻自在なショットを打てる事がある。
何でも300種類以上のショットを打てるらしい。
また、練習で一回も試したことがないプレーが打てるのだ。
これは相手にとって脅威だろう!
なぜなら、予測する事が出来ないからだ。
野球に例えるならば、試合で今まで投げた事のない変化球を投げるようなものだ。
これでは、バッターは対応しようがない。
おそらく、他の選手も試合中にひらめく事があるだろう。
だが、そのショットを実際に使うのは練習を重ねてからだと思う。
中国選手に対抗する場合、日本の選手だけでなく、他の強豪国も、ドライブ回転で対応しようする場合が多い。
だが、伊藤選手が、全く違う方法で中国選手を倒すことが出来るのは、この変幻自在のショットによる所が大きい。
さらに、伊藤選手の代名詞である【みまパンチ】
これも、中国選手にとって脅威となっている。
【みまパンチ】はフォーアハンドでスイングする時に、振りかぶらずに、そのままスマッシュする技だ。
また、ボールがバウンドして頂点にたどり着く前に打つ為、相手が考える時間が少なくなるのだ。
これは、女子テニスの伊達公子選手が得意とした【ライジングショット】と似ている。
両方に共通しているのは、相手が守備する事が難しいショットだと言う事だ。
伊藤選手の変幻自在なショットと、【みまパンチ】
これが、伊藤選手の強さの一つの理由である。
⇒【バドミントン 桃田選手】世界ランキング1位より価値のある人間性とは?
伊藤美誠のメンタル
「大魔王」 伊藤美誠 強かった🔥🔥🔥
来年は金メダル、世界1位だ!!#トップ12 pic.twitter.com/x1VgbaSKr1
— 猫の生態 (@qB7kvrSOMU4HIJV) December 22, 2019
伊藤選手の強さの秘密は技術だけではない。
そのメンタルの強さも人並み外れている。
一番象徴的なのが、ピンチの時に【笑っている】という事だ。
なんでも、自分をポジティブに持っていく為だというが、中々出来る事ではないだろう。
普通の選手ならば、【ひきつった笑い】になってしまうのではないだろうか?
それを可能にしているのが、伊藤選手の中にある自信だろう。
なぜなら、余裕がなければ笑うことなどできないからだ。
また、伊藤選手は【点差が離れた場面】になると、より伸び伸びプレーするそうだ。
これは、【負けてもともと】という思考になるかららしい。
確かに、理屈では理解できる。
だが、【諦める】という考えが頭をよぎっても仕方がないはずだ。
伊藤選手の頭には【諦める】という考えがない。
それが、点差が離れた場面からでも逆転できる原動力になっているのだろう。
⇒2020年東京オリンピック 金メダルを期待できる競技のまとめ!!
伊藤美誠の母の指導
🏆伊藤美誠選手がトップ12大会で平野美宇選手に勝ち初優勝を飾りました!やはり展開ハマれば無敵!
『無敗の女になる』 pic.twitter.com/THFkEOz39l— ✰山田ニャン太 (@6TB76T7Mcs8ccv4) December 22, 2019
伊藤選手は3歳から1日7時間の英才教育を受けている。
練習相手は、伊藤選手の母だ。
なんでも、伊藤選手の母も卓球の選手だったが、美誠選手の才能を目のあたりし、指導者一本に専念したらしい。
1日7時間とはとてつもない時間である。
もちろん、幼い美誠選手が、その練習をこなしたのも素晴らしい。
だが、それ以上に仕事をしながら、美誠選手を指導したお母さんには頭が下がる。
おそらく、娘に対する愛情と、卓球に対する深い愛情がそれを可能にしたのだろう。
そして、この親子の時間が、伊藤選手の驚くべき強さの最大の秘密なのだと思う。
最後まで読んでいただき、心より感謝いたします。
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