仕事 信用できる人 相手の気持ちを理解しよう

社会人になると、コミュニケーション能力、英語を始めとする、語学力、専門的なスキルなど色々必要になってくるが、その中でも「信用できる人」を見極めの能力は特に大事だ。
なぜなら、会社という組織の中では、この能力が低いと他の能力がいくら高くても、良い評価を受ける事が難しいからだ。
もちろん、性善説として誰でも信用し裏切られない事が一番望ましい。
しかし、残念ながらそうでないのが、現実だ。
僕も、今まで裏切りを受けてきたし、もしかしたら、自分が気が付かないうちに、人を裏切っていたかもしれない。
ここでは、今までの経験から、信用できる人間のタイプを挙げてみたいと思う。

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しっかりと注意してくれる
いくら能力の高い人でも、仕事でミスをする事はあるだろう。
その時に、ミスの原因をしっかりと注意してくれる人は信用できると言えるだろう。
当たり前と思うかもしれないが、そうしてくれる人は案外少ないと思う。
大抵は、当たり障りのない言葉で励ましてくれるのではないだろうか?
しっかりと、注意してくれるという事は、相手もそれ相応のエネルギーを使ってくれている。
逆に、当たり障りのない言葉は、全くエネルギーを要しない。
また会社での役職が上がってくると、少しずつ注意してくれる人が少なくなるものだ。
だが、誰もがたまには注意を受けた方が気が引き締まるものだ。
エネルギーを使いしっかりと注意をしてくれる人を僕は信用する。
相手の気持ちを分かると言わない人
これは、仕事に限らずだが、僕は相手の気持ちを100%理解するのは無理な事だと思う。
例えば、自分が仕事でミスを犯したときに、励ましてくれる同僚がいたとする。
それ自体は勿論、ありがたい事だ。
だが、その人に何度も「その気持ち分かるよ」と言われると、軽い人だなと思ってしまう。
その言葉を連発する人ほど、「わかっていないんだな」とも思う。
確かに、相手の経験したことが、自分の過去の経験と似ている場合はある。
だが、その事が起きた背景、経緯などは全く別のものだ。
だから、僕は部下や友達に相談された時は、自分には分からない部分があるという事を踏まえて話を聞くようにいている。
そのきっかけとなった経験を簡単に紹介させてもらいたい。
僕の長男は生まれつき重い障害をもって生まれてきた。
生まれてから、しばらくは退院できずに入院していた。
僕はショックを受けながらも、毎日会いに行った。
入院している部屋は集中治療室の様な所で、僕の息子の様に障害を抱えた子供が多く入院していた。その部屋に入室する際には、手を消毒し、マスクをつけ、帽子を被り、靴を履き替える。会える時間も決まっている。
ある時、当時24歳だった僕よりも10以上も年齢が上だと思われる夫婦が、子供に会いに来ていた。
その夫婦は明るく看護師さんとも談笑し、おそらくは僕の子供よりも重いであろう障害をもった子供に、明るく話しかけていた。
それを見た僕は、心から凄いなと思った。
そして、僕が退室をすると、その夫婦と着替えをする部屋で一緒になった。
僕は、夫婦に話しかけようと顔を見た。話しかける事は出来なかった。
なぜなら、さっきまでの笑顔が嘘のように重く暗い表情をしていたからだ。
子供の前では、精一杯の無理をして明るくしていたと言う事だ。
おそらく、夫婦と一緒にならなければ何も気がつかないまま、時間が経てば、自分もあの夫婦と同じように慣れると信じ切っていただろう。
同じような境遇にいた僕はこの夫婦の気持ちを少し理解した。だが決して分かる事はないとその時に強く思った。
この経験から、仕事でも、それ以外の生活でも、簡単に人の気持ちを分かったように話すのは絶対にやめようと思った。
どんなに、綺麗な言葉を並べても、言葉が軽い人は信用できない。
逆に、口下手で無口な人でも、信用できる人がいる。
それが、最近少しだけ分かってきた。