斎藤雅樹 ジャイアンツのミスター完投! そのピッチングの凄さとは?

40代の巨人ファンのみなさん。
巨人の歴代のピッチャーで、誰かひいきの選手がいるだろうか?
桑田、槇原、上原、など良い投手は沢山いる。
だが、僕らの世代で一番の成績を残したのは斎藤雅樹さんだろう。
彼は、元巨人藤田監督の助言でサイドスローにフォームを変更してから、その実力が発揮された。
特に11試合連続完投勝利、3試合完封勝利、と並外れた記録を残している。
たしかに2018年シーズンと、当時のプロ野球を単純に比較する事は出来ない。
ただ、とてつもない記録という事は間違いないだろう。
外角に鋭く曲がるカーブ。
内角をえぐるシンカー。
サイドスローから投じられる140km後半のストレート。
さらに、正確なコントロール。
巨人ファンなら、斎藤投手が登板する時は、勝ちを確信していただろう。
2019年でいえば菅野投手の様な存在だろうか?
本当に凄い投手だった。
そんな斎藤投手の凄さを
- 凄すぎる連続完投勝利
- メジャーリーガーですら打てない
- ピッチャーだけど優しい男
以上の3点でまとめてみた。
斎藤雅樹、伝説の連続完投勝利
斎藤投手は1989年に11試合連続完投勝利というとてつもない記録を達成している。
たしかに、今よりもピッチャーの分業制は進んでいない。
だが11試合連続で勝利を挙げるだけでも凄いのに、それを全て完投しているのだから文句のつけようがない。
なお、完投勝利の内訳は
日付 | スコア | 対戦相手 | 自責点 |
5/10 | 5-4 | 大洋 | 2 |
5/17 | 5-2 | 中日 | 2 |
5/24 | 6-1 | ヤクルト | 1 |
5/30 | 7-0 | 大洋 | 0 |
6/4 | 10-0 | 阪神 | 0 |
6/10 | 6-0 | ヤクルト | 0 |
6/16 | 2-1 | 中日 | 1 |
6/24 | 3-1 | 阪神 | 1 |
7/1 | 10-1 | ヤクルト | 1 |
7/8 | 7-2 | 大洋 | 2 |
7/15 | 6-0 | ヤクルト | 0 |
以上の様になってる。
見ていただくとお分かりの様に、5/30~6/10の3試合については、3連続完投勝利も果たしているのだ。
また、この完投勝利の中には、自責点が3点以上に試合がひとつもない。
これが一番凄い所だろう。
ピッチャーは、打線の援護がないと、1点で抑えても負ける事がある。
逆に5点取られても、味方のチームが点を取れば勝利になるのだ。
そして、この11連続完投勝利は、全て自責点2点以内に抑えていることから斎藤投手の実力で達成した記録といえるだろう。
今のプロ野球は、先発ピッチャーが6.7回で交代する事が多くなった為、この記録は破られる事は無いだろう。
いや、そもそも11試合連続勝利も難しいと思う。
そう考えれば、この記録がいかに凄い事なのかが分かる。
メジャーリーガーも恐れる斎藤雅樹
メジャーリーグで通算256本、ホームランを放ったラリー・パリッシュ(ヤクルト)は斎藤投手が全く打てなかった。
当時のチームメイトだった池山選手が言うには、斎藤投手が先発と聞くと、「いやだ」という位に苦手意識を持っていたのである。
そして、結局2年間の1本もヒットを打てなかったのである。
特に、外角へカーブには手も足も出なかったのだ。
メジャーリーガーには、サイドスローの投手は少ない。
その事もあって、全く打つ事が出来なかったのだ。
また、カーブだけでなく力のあるストレートも持ち合わせていた。
パワーに優れているメジャーのバッターにも通用していたのだ。
もしも、斎藤投手がメジャーに挑戦していたら・・・・考えただけでワクワクしてしまう。
斎藤雅樹の優しさ
斎藤投手は、口数が少なく、寡黙な選手だ。
時には、「マウンドに上がるのが怖い」と漏らしたこともあるという。
そんな時、当時の藤田監督が、
お前は気が弱いんじゃない、気が優しいんだ
と言って、鼓舞したという。
ピッチャーというポジションで斎藤投手の様なタイプは少ないと思う。
なぜなら、野球というスポーツの中で、ピッチャーというポジションは【王様】の様なものだ。
小学校から、高校までチームで一番、運動神経の良い選手が任されるのが普通なのだ。
だから「俺が俺が」という選手がピッチャーには比較的多い。
だが、斎藤投手がそういったタイプでない事が、冷静に11試合連続完投勝利という記録を達成できた要因のひとつかもしれない。
斎藤雅樹の凄さ・まとめ
11試合連続完投勝利、3試合連続完封勝利など、斎藤投手の記録をふりかえると、その凄さには圧倒されてしまう。
メジャーリーガーでも全く打てなかった、あのカーブ。
あのカーブの切れ味は、ダルビッシュ投手と同じくらいだと思う。
そして、連続完投勝利を達成できたのは、その人間性にあるのではないか?
藤田監督のいう【優しい男】
口数の少ない斎藤投手だからこそ、自分の気持ちをコントロールできたのではないだろうか?
斎藤投手のピッチング。
どれだけ時間が経っても、ハッキリと思い出すことが出来る。
✔最後までお読みいただき、心より感謝いたします。
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