【ストロベリーナイト】2012 竹内結子主演 過ぎた正義の意味とは?

人は、定められた運命にただ流されるだけなのか?
いくら努力しても、運命に逆らう事は出来ないのか?
2012年に放送された竹内結子主演【ストロベリーナイト】の【過ぎた正義】はそれを残酷なまでに表現している。
もしも、愛する人が誰かに殺されてしまったら、あなたはどういう行動をとるだろう?
もちろん、復讐する事は道徳的に良い事ではない。
だが、それが少しも頭をよぎらない人はいないのではないだろうか?
【過ぎた正義】は、行き過ぎだ処罰を犯人に下してしまった刑事を表現した回だ。
ここでは、
- キャスト
- あらすじ
- 印象に残るシーン
以上の3点をまとめてみた。
*ネタバレしますので注意してください。
キャスト
姫川
捜査一課長主任。
ノンキャリアで若くして主任まで上り詰める。
被害者の立場に立ちすぎる傾向があるが、天才的な勘を武器に事件を解決していく。
部下からの信頼も厚い。
男性から暴行を受けた暗い過去を持つ。
菊田(西島秀俊)
姫川班のリーダー的存在。
真面目で口数が少ない。
趣味はパチンコで、イチゴジュースが好物。
姫川の事を密かに女性として想いをよせている。
ノリ(小出恵介)
姫川班に3カ月前に入った新人。
通称、ノリ。
姫川の勘を頼りにした捜査に納得できない。
中学生の時に、家庭教師が目の前で殺害された場面を目撃してしまう。
それが、ノリのトラウマになっている。
勝俣健作(武田鉄矢)
通称、ガンテツ。
情報を聞き出す為なら、暴力やお金を使う事をいとわない。
つかんだ情報を共有せず、独り占めしようとする。
姫川の過去を知っており、なぜか毛嫌いしている。
倉田修二(杉本哲太)
元刑事。
息子(英樹)が起こした殺人事件で刑事を辞める事になる。
刑事の時に、殺人犯の口に拳銃を入れてしまった事がある。
殺人犯には死んでもらう事が当然と言う、考えを持っている。
⇒ストロベリーナイト 2012 竹内結子主演 右では殴らない 見どころ
ストーリー
姫川に監察医の國奥(津川雅彦)から、2件の不審な死について情報が届く。
それは、事件の可能性があるという。
捜査はすでに終わっている事件だった。
だが死亡した2人が、
- 精神薄弱などを理由に短い刑期で出所してい事。
- その2人が不審の死をとげていた事。
これらを理由に、再度事件を捜査する事を決める。
その捜査を進めるうちに、以前中学生を監禁した上で殺害した犯人が、不審な死をとげる。
姫川は、これらの3人の死が事件だと確信するようになる。
そんな中、3人の犯人を逮捕した刑事が同じ倉田である事を発見する。
だが、倉田の事を上司に尋ねても、「関わるな」と言われてしまう。
上司の指示を無視して倉田の事を調べる姫川班。
すると、倉田の壮絶な過去が明らかになる。
それは、倉田の息子が当時付き合っていた彼女を殺し、退職を余儀なくされたという事だ。
さらに、彼女の父親から復讐され、倉田の妻が殺されてしまったのだ。
つまり、倉田は【仕事・妻・息子(容疑者となる)】を失ってしまったのだ。
この様な地獄を現実でも味わっている人が、いるのだと思うとやりきれない。
決して良い事ではないが、娘を殺された父の復讐の気持ちも理解できる。
だが、ハッキリしているのは、関わった全員が地獄へと突き落とされたと言う事だ。
過去を知った姫川は、3人の犯人が倉田だと確信する。
だが、倉田を探し回るも一向に会えないでいた。
そしてついに、「刑務所の塀の外を歩いている」という目撃証言を得る。
倉田は刑務所の塀の外を歩き、いつも同じ場所から先へは進めずにいた。
殺人を犯しても「息子に会いたい」という気持ちがあったのだろう。
なぜなら親であれば、子供が犯罪者になってしまったとしても、会いたいと思うからだ。
そして、ついに姫川は倉田と対面する。
自らの推理を倉田に伝える姫川。
それは、3人の殺人は、「すべて倉田が自分の子供が出所した時に殺す決意を鈍らせない為だ」という内容だった。
だが、倉田は証拠がない事を理由にこれを認めなかった。
姫川は倉田の息子が殺害した彼女の家を訪ねていた。
そこで、彼女の母から携帯電話を受け取る。
最近になって彼女の部屋から発見されたものらしい。
その携帯電話には、父が働く会社の社長の息子からの、メールが届いていた。
「交際を断ったら、お前の父はクビだ」という内容だった。
つまり、彼女は脅迫を受けていたのである。
倉田の息子が釈放される。
姫川は倉田の息子が殺害されない様に刑務所に向かう。
だが、倉田も刑務所に来ており、息子は倉田と帰る事を選ぶ。
そんな時、姫川班はメールの内容の裏をとっていた。
そして、姫川に「彼女の父が勤める会社の息子が、彼女をストーカーし暴行をした」と連絡が入る。
すぎに、倉田の息子を探す姫川。
だが、発見した時にはすでに息子が、自殺した後だった。
「なぜ殺したのか?」と詰め寄る姫川。
倉田は、「出来なかった。息子が自分でやった」と伝える。
そして、姫川は自らの推理を伝える。
息子さんの彼女は暴行され、死にたくなったんだと思う。
それを息子さんに頼んだのではないかと・・・・・・
同じ経験をした姫川だからこそ理解できる部分だと思う。
そして同じ経験をしたからこそ、言葉にも説得感がある。
もちろん、その事を全く姫川は望んではいないのだが。
倉田は、姫川の話をすべて受け止め、すべてを後悔し泣き崩れるしかなかった。
⇒ストロベリーナイト 2012 竹内結子主演 右では殴らない 見どころ
印象に残るシーン
倉田がガンテツに殺人犯は死刑でいいと言った場面
倉田が自らの母をも殺害した犯人を捕まえたときに、言った言葉。
ガンテツは、倉田を殴りつける。
刑事という立場上、100%間違っているだろう。
だが、もしも自分の身内が同じ目にあったら、どうだろうか?
倉田と同じ気持ちにならないだろうか?
もちろん、道理的に復讐は良い事ではない。
身内を殺されたとき、倉田と同じ気持ちを抱いてしまう事を100%否定は出来ないだろう。
彼女の携帯電話を見た時の姫川の強さ
彼女の携帯電話から、脅迫メールを見つけたときに、姫川は全てを悟ったのだろう。
だが、姫川は同じ経験をしているのだ。
辛い気持ちが蘇ってくるのが普通だろう。
そこから、逃げずに立ち向かっていく姿はとても強いと思う。
それと同時に全ての人が、その強さを持てるわけではないとも思った。
✔最後まで読んでいただき、心より感謝いたします。
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