極楽とんぼ 加藤の覚悟 事務所に見せた男気とは?

【極楽とんぼの加藤】・・・かつて狂犬と言われただけあって熱い男である。
吉本興業の闇営業問題。
関わらなければ、ほとんど影響を受けないのに、宮迫や田村亮達への事務所の対応を見て動き出した。
リスクがあるのを承知で動いたのだ。
「会社の上層部を刷新しないと会社が変わらない」というのが加藤の意見だ。
それは、間違っていないだろう。
なぜなら、吉本興業の様な「お笑い」を主とする企業でなくても、それは同じ事だからだ。
そして、会長と社長が辞任しなければ吉本興業を退社するという。
これは、仕事に対するプロ意識と、仲間意識が強いのだろう。
「上からこんな対応をされる会社で働きたくない」そう思ったはずだ。
吉本興業を退社すれば、どのような形になるにしても、軌道に乗るまでは大変だろう。
だが、そんな事は全く関係なしに、【自分の信念】を通したのだと思う。
これは、サラリーマンにも当てはまるのではないだろうか?
どうしても、納得できない社長の下で我慢して働き続けるのか、それとも転職するのか。
確かなのは、【我慢すればよい】という事ではないという事だ。
転職するには、リスクが伴う。
だが【挑戦】をしてこそ、自分が成長できると思う。
加藤さんは多くのレギュラー番組をもっている。
吉本を辞めれば、その全ての番組に出演する事は難しいだろう。
そう考えると、人生を掛けた決断ともいえるのだ。
加藤さんの男気は今回だけではない。
以前、相方の山本さんが不祥事を起こした時も、その後の出演する番組で【極楽とんぼの加藤】と名乗り、コンビを解散しなかったのだ。
それどころか、少しでも早く復帰する様に、尽力したのが加藤さんなのである。
今回の宮迫さんらを巡る闇営業問題に関しては、ダウンタウンの松本人志さんも迅速な対応をしている。
松本さんは、「会長が辞めるならば自分も退社する」と明言している。
これは、松本さんが吉本興業の会長に恩義を感じているからだ。
だが、加藤さんはこの発言に対しても、「会長も辞める必要がある」という内容の発言をTVの生放送で行っている。
加藤さんのなかに、経営陣を変えなければ、何も変わらないという思いが強いのだろう。
そして、加藤さんは、芸人である一方、地上波「がっちりマンデー」の司会を長年にわたり勤めている。
そこで、会社の何たるかを学んだのだろう。
また加藤さん自身も、経済について勉強していると思われる。
加藤さんがどういった方向に進むのかは現時点ではわからない。(2019.7.24)
ただ、腹を決めた男気溢れる行動であると言う事は間違いない。